ハウス・オブ・ザ・ドラゴンシーズン2

『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』シーズン2第6話「市井の人々」あらすじ解説【ネタバレあり】

ヴィセ―リス王の後継を巡り分裂したターガリエン家。王女レイニラ率いる黒装派と王妃アリセント率いる翠装派の対立が深まり、評議会や兵士たちを巻き込んで激しい戦いが始まる……。「ゲーム・オブ・スローンズ」の200年前を描く話題作のシーズン2開幕。
※記事にはプロモーションを含みます

第6話「市井の人々」あらすじ

エイモンドの摂政

黄金の歯城にジェイスン公が兵を率いて到着した。ジェイスン公は出迎えた城主に横柄な態度で応じ、エイモンドに使い鴉を送ってヴァ―ガーと共に同行するよう要請しろと命じる。ジェイスン公はハレンの巨城に直接向かわず、まずは接待をするようにと言った。

手紙を受け取ったエイモンドは呼びつけられたことに怒っていた。当然行くつもりはなく、自力でハレンの巨城に向かえと返事を出す。

エイモンドは海上の封鎖による食糧不足を解消するため、トライアーキ―(三頭市)と同盟を組むことを提案。海蛇を脅かすことができるというが、アリセントを始め参議たちは反対する。トライアーキ―は信用できない者だというのが彼らの共通認識だった。

エイモンドは、クリストンにハレンの巨城に向かうように命令する。クリストンは先の戦で兵を失っており難色を示すが、エイモンドはデイモンが仲間を得る前に早く叩くことが重要だと命じる。

小評議会解散後、部屋を出ようとするアリセントをエイモンドが呼び止める。エイモンドの衝動的な傲慢な態度に、王にふさわしくないというアリセント。「子どもの頃の屈辱がまだ残っているのか?」と問うも、彼は答えず。そして、エイモンドは、夫・ヴィセ―リス王時代に摂政となり、エイゴンの顧問も勤めたアリセントに、参議を外れるよう命じる。

騎竜者の候補者

レイニラの王の手となったコアリーズ公が評議会に参加する。そこに、サー・ステッフォンが連れてこられた。レイニラは彼に「騎竜者にならないか」と語り掛ける。地下には乗り手のいないドラゴンが3頭いた。騎竜者がいれば、大きな戦力になる。

危険だと反対する参議たちだが、彼の高祖母はターガリエン家であり、サー・ステッフォンは騎竜者になる条件を満たしている可能性があった。死ぬ覚悟が必要な危険なかけだが、サー・ステッフォンは女王に忠誠を誓い、喜んで受け入れた。

夢現のデイモン

デイモンは夢うつつの中にいた。部屋の中には鉄の玉座に座る兄のヴィセ―リス王がいた。デイモンが兄の元へと駆け寄ると、ヴィセ―リスは「自分のことを一日限りの世継ぎと言ったのか?」とデイモンを責める。

「もう根に持っていないはずでは?」と答えるデイモンに、ヴィセ―リス王は「お前をかばってきたのに恩を仇で返すのか。お前はルーンストーンの妻の所に帰れ」と告げる。

涙ながらに扉を開けて部屋を出ようとするデイモン。しかし、どれだけドアを押しても開かない。必死に開けようとドアを押したそのとき、ドアが開き、そこには怪訝な様子の城主一家がいた。

「お前が眠りを妨げているのか」と怒るデイモン。城主に刀を向けて詰め寄り「お前の王(デイモン)は常に警戒している。俺を見張るな」と声を荒げた。

アリスの意味深な発言

デイモンはハレンの巨城を出ようとしていた。城の異変を訴えるデイモンに、アリスはハレンの亡霊の話をするがデイモンは信じない。

「いつも通り嫌なことがあると逃げるのか」と厳しく言うアリスに、デイモンは目覚めるといつもどこにいるのか不明なことを話す。アリスは「世の中にはあなたの記憶よりも古いものがある」「怒りで目が曇っているのかも」と言う。

デイモンは、俺に説教をするのかと怒り、ヴィセ―リスもレイニラも王冠を望まなかったと言う。アリスは「王冠は周りからの重荷」「望まなかったから与えられたのかも」と言った。

デイモンは河川の諸侯の扱いについてアリスに助言を求める。年老いたグローヴァ―公が最高領主で、河川の諸侯は彼にしか従わない。打つ手がないというデイモンに、「3日で風向きは変わる」「何もしないことよ」とアリスは言った。

サー・ステッフォンの死とシースモークの逃亡

厳かな雰囲気の中ドラゴンを待つ一行。そこにドラゴンのシースモークが現れた。「仕えろ」という言葉にシースモークは頭を下げた。

緊張感が走る中、サー・ステッフォンは一歩ずつシースモークに近寄る。あと少しで体に乗れるというそのとき、シースモークは火を吐き、サー・ステッフォンは火に包まれた。

ミサリアの助言

港にて、コアリーズ公は一等航海士としてついてくるようにアレンを誘う。アレンは固辞したが最終的には従った。

鍛冶屋のヒューは食堂にいた。食料がなく薄めたスープや魚しか食べられない状況に民衆は辟易していた。そこに入ってきた客が、城は宴で、新しい摂政王子のためにどんちゃんさわぎをしていると言う。

ヴィセ―リス王は宴が好きだったが庶民は苦しめなかった。世継ぎは王座を奪われた。人々の中に不満が徐々にたまっており、爆発寸前になっていた。

次なる作戦

シースモークに逃げられ、サー・ステッフォンを亡くしたレイニラは失意の中にいた。そんな彼女に、「予測されたことだ。もっと確実な方法があったのに」と参議のバーティモス公が言い募る。レイニラが彼を殴り、「甘く見られているなら私のせいね」と言う。

「善良な者が死んだ」と落ち込むレイニラに、ミサリアは「もう一度試してみては?」と助言する。しかし、ステッフォンが焼け死んだことを知って挑もうとする者はいないだろうとレイニラは言った。

ミサリアは王都の様子を報告する。民衆は飢えており、責める相手を探している。火種は置いたから、あとは火をつけるだけだ、と。

民衆の蜂起が起きてもエイモンドは廃位されないが、民との平和を保つことを優先しなければならず、戦をするのが難しくなるだろう。ミサリアはそれを狙っていた。

王の手はオットーに…エイモンドの摂政

植えて食料を奪い合う民衆の中を、羊を載せた馬車が行く。民衆の怒りは頂点に達していた。

城にいるエイモンドは「水道を封鎖して食糧不足に陥らせたのはレイニラなのに、なぜ我々に怒るのか」と言う。

ラリス公はエイモンドに王の手が必要だと言う。「狡猾な人物が良いだろう」ともアドバイスする。エイモンドはラリス公を指名すると思わせておいて、オットー・ハイタワーを王の手とするため呼び寄せるように命じる。

エイモンドの元にエイゴンの意識が戻り、呼吸が楽になったと報告があった。

重症のエイゴンの元にエイモンドが訪れる。看病する者たちを下げて二人きりになったエイモンドは、エイゴンに「何を覚えているか」と聞く。エイゴンはおびえた様子で「何も覚えていない」と繰り返した。

ヴェイルにて…ドラゴンの痕跡

レイナは子どもたちと散歩をしてふと足を止めた。黒焦げになった骨を見つけたからだ。辺り一面が焼け焦げていて、それは明らかにドラゴンの仕業だった。

レイナが身を寄せるヴェイルの領主が部屋を訪れ「ペントスで幼子とあなたを匿うと、プリンスレッジオから連絡があった」と言う。レイナはレッジオの腹違いの姉にあたる。

レイナは「ヴェイルには巨大なドラゴンがいる」と言う。領主は「野生のドラゴンだ」と答える。そして、レイナと幼い子供たちを交易船でペントスに連れていく旨を伝えた。

コアリーズ公とアレン

コアリーズはアレンを側近にすることにした。アレンの弟・アダムは、コアリーズの命を救った礼としてすべてが手に入るかもしれないと言うが、アレンは冷静に手に入らないものを待ちわびるな、と言う。

ミサリアとレイニラの作戦

レイニラが側近を殴った話が使用人たちの間で広まっていた。ジェイスに話を聞かれたレイニラは「皆が私に母や娘の姿を重ねて、私を守ろうとすることにうんざりだ」「それは支配者がされることではない」と言う。

ジェイスはレイニラを支配者として見ていると言うが、レイニラはここにいても敗北しかないと言う。ジェイスが、デイモンとカラクセスが必要だと言い、レイニラは声を荒げる。

2人のそばにミサリアが近寄り、例のギフトが発送されたと言う。内容を明確に明かさない2人の姿を見て、ジェイスは黙って去った。

その頃、海辺で働く民衆が異変を感じ振り向くと、食料の入った小舟が流れ着いていた。遠く海の方に目を向けると、同様の無数の舟がこちらに向かってきているのだった。

クリストンの出陣

アリセントはエイゴンのそばにいた。アリセントが父・オットーに宛てた手紙の返事はきていない。ハイタワー軍は反乱に会っていた。アリセントは気が気ではない。

アリセントは眠るエイゴンに謝った。

城下に出たアリセントは、クリストンのそばに駆け寄る前に兄・グウェインに声を掛けられる。ハレンの巨城への出陣の準備をしていたのだった。アリセントの言葉にグウェンの返す言葉は刺々しい。

アリセントはグウェインに、「タイランドにいる私の息子はどうしてるか」と聞く。16歳のデイロンは頼もしく優しい子だという。「ここから出して成功だ。ここは男子の成長には健全な場所ではない」というグウェンにアリセントは「母のせいではないか」と言う。グウェンは「お前はよくやっている」と慰めた。

いよいよ出陣となった。アリセントとクリストンの間には距離があり、2人は黙って見つめ合い、クリストンは出陣していった。

暴徒と化した民衆、アリセントとヘレイナを襲う

アリセントはエイゴンのために火をともそうと娘を誘い、教会に来ていた。

その頃、城下では食料を持った人々が走り大騒ぎになっていた。「レイニラの贈り物が来た」と叫び、海へと向かう人々が大群のようになっていた。

教会では、外から護衛が飛び込んできて、アリセントとヘレイナにすぐに避難するように言う。2人が外に出ると、民衆が集まり敵意のこもった目を向けてきた。人々は「レイニラ女王万歳」と言いながら食べ物を投げつけてくる。

護衛が咄嗟に剣を抜き、民衆の腕を切り落とした。それをきっかけに、人々は一気に暴徒と化した。

2人は命からがら馬車に乗り込む。「レイニラ女王万歳」という声が外から聞こえてくる。アリセント自身も負傷していた。

重症のエイゴンに近づくラリス公

ラリスはエイゴンのそばにいた。痛み止めを飲もうとするエイゴンに薬を止めさせ「痛み止めでは精神が鈍る」と言う。そして「ドラゴンの炎を生き延びた者として陛下は伝説になっている」と話す。

ラリスは「陛下は二度と走れない。残ったのは精神だけ」と続け、自分は生まれつき足がねじれており、そのせいで周囲の人々が不幸な思いをしたと涙ながらに話す。

ラリスはエイゴンに「皆陛下を憐れむだろう。彼らは陛下を見くびる。それが強みとなります」話し、今はエイモンドが統治していてエイゴンが危険であると言う。十分にそれを感じていたエイゴンは、ラリスに助けを求める。

河川の諸侯をまとめる老いた領主の死

デイモンの目の前には兄・ヴィセ―リス王とその妻、エイマがいた。エイマの死に泣き崩れる兄の姿を見て、デイモンは「自分がそばにいる」と涙ながらに慰める。そこでデイモンははっと目を覚ました。

リヴァーラン城から、年老いた領主が死に、若いオスカーが最高領主になったと連絡がきた。リヴァーラン城のメイスターだけでは対処できず、アリスが治療に行ったという。病気だったからそれが原因だろうと話す城主。その顔はわずかにほほえんでいた。

城主が去った後、デイモンは夢を思い出し、涙していた。

空を飛ぶドラゴン

空にドラゴンが現れる。人々は逃げ惑うが、ドラゴンは執拗に追いかけてくる。アレンの弟・アダムもその一人だった。必死に逃げ、低い崖から転がり落ち、空を見上げて静かな気配にほっとしたその瞬間、ドラゴンが目の前に着陸した。シースモークだ。

シースモークはゆっくりと彼に顔を近づけた。

レイニラはミサリアといた。ミサリアは作戦の成功を告げ、陛下の力を示せたと言うが、レイニラは元気がない。

デイモンが必要なのではないかと言うレイニラ。デイモンは、奔放で危険で男だから。父に愛され後継者に指名されたレイニラをデイモンは羨み、不満を抱いていた。デイモンは自分のものをレイニラに奪われたと感じている。だから「私に背を向けたのかもしれない」とレイニラは言った。

今の戦力では翠装派を倒せないとレイニラは分かっていた。しかも、息子に資質を疑われている自分では統治できると思えないと弱音を吐く。

ミサリアはおもむろに、自分の傷について話す。幼いころから父に慰み者にされ、自分は子を産めないと打ち明ける。

そして、「この世は冷酷で確固たるものは少ない。しかし、あなたは確固たるものだ」とレイニラに伝える。ミサリアは「だからあなたに仕える。あなたは女王になるべき人だ」と熱っぽく語る。レイニラはミサリアを抱きしめ、長い抱擁の末、2人はキスをした。

そのとき扉が開き、2人はパッと離れた。シースモークがスパイスタウンにいて、その背には乗り手がいたという報告だった。

「翠装派に違いない」と思ったレイニラは参議を集め、状況を確かめるためドラゴンに乗って空へと飛び立って行った。

登場人物紹介(簡易版)

翠装派

アリセント・ハイタワー

亡くなったヴィセーリス王の後妻。元はレイニラの親友。ヴィセーリス王との間に生まれたエイゴンを王に立てる。

エイゴン王

ヴィセーリス王とアリセントの第一子。妻は実妹のヘレイナ。男女2人の子がいたが世継ぎのジェヘリアーズを殺された。

エドモンド摂政王子

ヴィセーリス王とアリセントの第二子。レイニラの息子でシーズン1の最後に亡くなったルケリアーズから目を切り付けられ、恨みを抱いていた。

ヘレイナ

エイゴンの妹で妻。

グウェイン・ハイタワー

アリセントの兄

クリストン・コール

アリセントの護衛で総帥。昔、レイニラとも関係があった。アリセントと関係している。

ラリス・ストロング

ヴィセーリス王の王の手だったライオネルの息子で審問長。足が不自由。

黒装派

レイニラ・ターガリエン

ヴィセーリス王の第一子。王の跡を継ぐはずだったが王位を簒奪された王女。

ジャセアリーズ・ヴェラリオン (ジェイス)

レイニラとレーナー・ヴェラリオンの第一子

デイモン・ターガリエン

ヴィセーリス王の弟、レイニラの叔父。レイニラの二番目の夫。

レイニス・ターガリエン

ジェヘアリーズ王の孫、ヴィセーリス王の従妹、レイニラの従叔母(父の従妹)。レイニラの最初の夫・レーナー・ヴェラリオンの母、デイモンの二番目の妻・レーナ・ヴェラリオンの母。

コアリーズ・ヴェラリオン

レイニスの夫。レイニラの最初の夫・レーナー・ヴェラリオンの父、デイモンの二番目の妻・レーナ・ヴェラリオンの父。

ベイラ・ターガリエン

デイモンの長女でコアリーズとレイニスの孫。レイニラの長男・ジョセアリーズの婚約者。

感想・解説

ミサリアとレイニラが…想像通りの展開になりましたが今後どうなるのでしょうか。ミサリアはデイモンと関係があり、完全に信用できる人物かわかりませんが、レイニラはすっかり心を許しています。まだ何かが起こるのではないかと思わずにはいられません。弱気になったレイニラが同じ女性のミサリアを支えにしてしまう気持ちは分かるけど、私的にはずっと怪しいと思ってる…。

シースモークの騎竜者となったのはアレンの弟、アダム。まさかのシースモークからの逆ナン状態でした。シースモークは自らの騎竜者を探すため城を飛び出していたという展開…アダムなので黒装派ってことでよいのでしょうか。アレンと違い、野望を隠さないアダムなのでこの後も気になるところです。

デイモンの夢は、過去のトラウマの要素が大きくなってきました。なんやかんやでアリスの助言をきちんと聞き、悪い方向に向かってない気がします。夢も含め、レイニラへの複雑な思いを再確認しているところかもしれません。デイモンがレイニラの元に戻るとしたら…ミサリアがいたらまた複雑ですね…。

エイモンドはエイゴンのようなアホっぽさがなく隙が無いように見えます。オットーを王の手として呼び戻そうとするあたりも賢いように見えます。が、傲慢さは感じます。それだけの力と功績があれば周囲も従うかもしれませんが…彼の言うことを皆が聞くのは、やっぱりヴァ―ガーの存在あってのこと。エイモンドは娼館でのふるまいを見ても、幼少期からの心の傷が大きいんだなと思いますが、アリセントの母としての言葉も届くようで届かないのがもどかしい。アリセントが参議から降りて、母として向き合えたらよいな…などと母目線で見てしまいます。

クリストンは無理な状況で出兵していきましたが、これは…大丈夫ですかね。アリセントと今生の別れのような雰囲気がありましたが…。刺々しかったグウェイン、最後は兄としての言葉をかけていて、優しかった。グウェインとも今生の別れなのでしょうか…。

なかなかジェイスの活躍する場面がないなと思っていますが、主人公はあくまでレイニラなのでここは仕方ないのかもしれませんね。リヴァーランの城主が亡くなり、ここから翠装派とデイモンのハレンの巨城での戦いが進みそうです。アダムの身の振り方も気になります。あ、あとちょこちょこ出てくる落とし子(であろう)鍛冶屋のヒューもどうなるんでしょう。気になることばかりです。

前の回「第5話 摂政」を読む

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