ヴィセ―リス王の後継を巡り分裂したターガリエン家。王女レイニラ率いる黒装派と王妃アリセント率いる翠装派の対立が深まり、評議会や兵士たちを巻き込んで激しい戦いが始まる……。「ゲーム・オブ・スローンズ」の200年前を描く話題作のシーズン2開幕。
※記事にはプロモーションを含みます
第5話「摂政」あらすじ
コアリーズ公は妻・レイエスの死を悲しむ。
レイニラもそれは同じだった。
レッドキープでは食糧が不足し、人々は腐った食べ物のなかからマシなものををより分けて食べるような生活を送っていた。
民衆のなかを勝鬨を挙げて兵馬が進む。「反逆のドラゴン」として引き回されるメレイズを見て、人々は恐れ、目を背けた。ドラゴンは神だと思われているからだ。勝利をおさめたにもかかわらず、雰囲気は暗い。「おかしな勝利だ」というクリストンに、グウェイン・ハイタワーは「これが勝利ならばな」と答えた。
重体のエイゴン王
メレイズはルークス・レスト(深山鴉の巣城)でエイゴン王が討伐したとされていたが、当のエイゴン王は負傷した姿を隠したまま城のなかに運ばれていた。鎧の下の皮膚は焼け焦げ、生死がわからないほどの重体だ。アリセントはその姿を直視できず悲痛な表情でいた。
エイゴン王の命が助かるかは微妙なところだった。エイモンドは「代わりの統治者が必要だ」という。
アリセントはサー・クリストンに何があったのかを問う。「エイゴン王は勇敢にたたかった」というクリストンに「エイモンドは何をしたのか」とアリセントは尋ねた。何かがあったことを察していたのだ。
女王の資質…荒れる黒装派の評議会
黒装派は評議会を開かれていた。クリストンの勢いを恐れ、対策を考える面々。だが黒装派は自軍を持たず、頼みのデイモンもいない。
敬意を払わない参議の物言いをレイニラは咎める。しかし参議はレイニラが女性であることを理由にして、冷徹さにかけ行動力がないと言い切った。
評議会では、ヴァ―ガー(エイモンドのドラゴン)が回復する前にレッドキープを攻めたほうがよいという話になるが、レイニラ自身が出陣することを参議たちが止めるため、話はまとまらないままだった。
ジェイスの決断
ジェイスはハレンの巨城に行き、デイモンを翻意させようとしていた。世継ぎであるという理由で、一人だけ役割を与えられず、閉じ込められている状況に苛立ち、打開策を探ろうとしていたのだ。しかし、ベイラは冷静に、「女王の言うことを聞かないデイモンが、ジェイスの言うことを聞くと思うか」と問う。
ジェイスは、味方である北部のスターク家の進軍をスムーズにするため、双子城のフレイ家と交渉することを決意する。レイニラに反対されることは間違いなかったため、ジェイスは母に何も告げず出発した。
ブラッケン家とブラックウッド家…戦ではなく"説得"を
デイモンは、ブラックウッド家のウィレムとの約束を守るため、ブラッケン家の前にドラゴンと共に現れた。自分に従うか死ぬかを選べと脅すも、ブラッケン家は屈することなく命を差し出した。
デイモンはブラッケン家の面々を殺さなかった。そして「屈するくらいなら死ぬ」と言う、ブラッケン家のような兵が欲しいという。
「ブラッケンは戦では屈しない」というウィレムに、デイモンは、弱みを握り、別の方法で説得するように言った。
高巣城にて…守られない約束
レイナは高巣城にいた。城主のアリーは、レイニラとの間に交わされた「ドラゴン1頭と引き換えに出兵する」という約束を守らず、出兵しなかった。ドラゴン2頭を差し出したにもかかわらず、「ドラゴン2頭は孵化したばかりで城の守りにはならない」「匿ってあげているのにその物言いは何だ」と強気の姿勢を崩さない。
ミサリアの助言
レイニラはミサリアに心の内を吐露していた。参議たちはレイニスの死がレイニラのせいかのように批判している。自分は世継ぎとして育てられたが、戦のことは何一つ教えられなかった。自分の役割がわからない、と。
ミサリアは、死んだドラゴンの頭を民衆に見せつけたのクリストンのやり方は悪手だという。ドラゴンの死は民にとって不吉。食料は不足し、王が倒れ、不吉なことが続いたいま、民衆たちは前王時代の平和を懐かしんでいる、と。
そして、「不満を持った民は噂に食いつく」「自分でできないことは人に任せるように」と助言した。
その後、一人の女性が城を出て船に乗った。
レイニラはベイラと彼女の祖母であるレイニスの死を悼んだ。そして、祖父であるコアリーズ公に渡してほしいと"王の手"のブローチを手渡す。レイニス亡きあと、コアリーズ公の支えを求めたのだった。
幻に翻弄されるデイモン
デイモンはハレンの巨城にいた。夢うつつのなかで美しい女性と行為に及ぶデイモン。彼女は言った。「ヴィセ―リスは王に不向き」「王冠はあなたにふさわしい」。彼女の体に触れるデイモン。首を手でなぞると彼女の体に血がついた。彼女は続けた。「あなたが長男だったらね、我が最愛の息子」。
ふと我に返ると、デイモンは食事中だった。
深山鴉の巣城の戦いでは双方が傷ついたという情報を得て、デイモンは城に兵を集め力を誇示するなら今だと考える。ボロボロのハレンの巨城の修繕を指示するも、城主は金貨がないという。この城の主だったラリスは、富を王都に移したという。
デイモンはレイニラに手紙を送って金銭の提供を依頼することを嫌がり、自分で金を工面するといった。
エイモンド摂政王子の誕生…戦時に女の摂政はいらない
翠装派の評議会では、参議たちがグランドメイスターにエイゴンの容態を聞いていた。危険な状態は続いており、統治できない王に代わって摂政が必要だという話になる。
アリセントは、夫であるヴィセ―リス王のときのように自分が摂政を担うという。しかし、平時と戦時中の今では状況が違う、と女性であることを理由にグランドメイスター以外の全員から反対される。
反対した面々が推したのはエイモンドだった。ラリスや、王の手としての意見を聞かれたクリストンもエイモンドが適任だという。エイモンドが摂政に決まり、何事もなかったかのように話が進むなか、アリセントは静かに怒りに震えていた。
アリセントの怒り…閉ざされた城門
民の暮らしは困窮しており、食べ物の奪い合いが始まっていた。病が重い娘を連れて城を出るという母親。王と約束した兵器の支払いはされないままでその日の暮らしにも困る状況だった。
アリセントはクリストンと会う。エイモンドの本性を知っているのになぜ彼を推したのかと言うアリセントに、クリストンは、ドラゴンの戦は騎竜者が率いるべきだと言う。そして「我々がすべき蛮行からアリセントを救ったのだ」と言う。アリセントは「救ってなんて言っていない」と答えた。
城の外に出ようとする民衆の前で城門が閉じられた。エイモンド摂政王子の命令が早速執行されたが、民は行き場を無くし、暴動が始まろうとしていた。
双子城・フレイ家との交渉
ジェイスは橋の上でフレイ家との交渉に臨んでいた。彼らは、レイニラの女王としての器を疑っていないが、エイモンドのドラゴンであるヴァ―ガーが怖いという。
ジェイスはデイモンも味方であると嘘をつく。フレイ家はそれに安堵したが、他にも望みを口にする。
ラリス・ストロングが去ったあとのハレンの巨城が欲しいと。
ジェイスは、それなら(レイニラの味方である)スターク家を関門橋に優先的に通すだけでは足りないと言う。望みを聞かれたジェイスは「女王の望みは跪くことだ」と告げ、交渉はまとまった。
ブラッケンが屈服…デイモンのやり方
ハレンの巨城の修繕が進む。デイモンも作業に携わっていた。
アリスがデイモンの手の傷を治療しながら「ブラッケンの土地からおかしな声が聞こえる」という。風に乗って苦痛の叫び声が聞こえると。男が家に帰ると妻が連れ去られている。それはブラックウッド家のウィレムの仕業だった。アリスは、公正な人間はやらない犯罪だと批判する。
自らの主張を曲げないデイモンに、アリスは「権力のために犠牲になるのは弱者と女だ」という。
デイモンは「エイゴンは助からない。エイモンドが王になると皆苦しむ」と彼の残虐性を理由にする。
「あなたの作戦は女王のお墨付きか」と聞かれ、デイモンは「レイニラは玉座を奪えない」と言い、自分が玉座をとったら彼女を隣に据えてやる。王と女王で共同統治すると言う。
「支持者は力を求め男を頼りにする」というデイモンに、アリスは「母親を知らずに育って残念」と言った。
直後に、ストーンヘッジからブラックウッドがブラッケンを制圧したとの知らせが届く。
コアリーズ公を王の手に、ベイラを潮の主に
女王がベイラに渡したのは"王の手"のブローチだった。ベイラから手渡されたコアリーズ公は、これ以上尽くせというのかと拒否する。ベイラは女王の尊敬の証だと言い、嫌なら中立を誓えばいい、敵が喜ぶだろうという。
妻・レイニスの死から立ち直れない様子のコアリーズ公に、孫であるベイラは言った。
「祖母は単にあなたの妻ではない。彼女は戴冠せざりし女王として、自分の意思で戦に出て死んだ。彼女の望み通りレイニラを玉座に据える。おばあさまなが座るべきだった玉座に」と。
ベイラは「おじいさまは好きにして」といいブローチを渡して背を向ける。そんなベイラの姿を見て、コアリーズ公は「私の後継者にならないか」と声をかける。ベイラは「私は血と炎、ドリフトマークは塩と海のものよ」と言い、去った。
レイニラの使者、ハレンの巨城へ
レイニラは参議のアルフレッドを呼ぶ。先の評議会で、女性であることを理由にレイニラに意見した参議だ。
解任されるのではないかと思っていたアルフレッドだが、レイニラにそのつもりはなかった。むしろ、前王によく仕えた功績を買い、重要な役割を任せようとしていた。
レイニラはアルフレッドにハレンの巨城に行き、デイモンの心境や意図を探って欲しいという。デイモンのいる河川地帯なくして、戦に勝つことはできない。「デイモンは自分の兵を集めているのかも」と言うレイニラにアルフレッドは驚く。レイニラは、デイモンへの伝言をアルフレッドに託した。
河川の諸侯の反発
眠るデイモンの元に、城主のサイモンが慌ててやってくる。川岸の諸侯が謁見を求めている、と。
ウィレムがブラッケンに忠誠を誓わせたやり方は汚く残忍なものだった。それに反発した領主たちが集まり、このような争いに名誉はないと言う。
河川地帯は古来から古今の神々に見守られている。ドラゴンがいようと、暴君は支持しないといい、デイモンは言い返すことができない。
ちょうどそのころ、レイニラは炎を見つめていた。
レッドキープの城門では、レイニラのもとを去った女性が顔なじみの兵士に「レディ・ミサリアの使いできた」と声をかける。城門は固く閉ざされていたが、中に入ることが叶い、旧友の家へと向かった。
コアリーズ公は「手」のブローチを握りしめていた。
エイモンドは鉄の玉座の前にいた。
エイゴン王の妻でエイモンドの妹に当たるヘレイナは「代償に見合ってる?」とエイモンドに問う。
アリセントはエイゴン王を見舞っていた。彼女がドアを出ていく寸前、エイゴン王は「母上」と小さな声でつぶやいた。
ドラゴンに乗る者
レイニラの元にジェイスが戻り、双子城のフレイ家が味方に付いたことを報告する。レイニラは手柄を褒めるが勝手な行動を咎める。
世継ぎだからと役割を与えられず、安全な場所にいるしかなかったジェイス。それは、レイニラも同じだった。自分が戦うべきか、皆が自分のために戦って死ぬのを見るべきなのかと、葛藤していたのだ。
レイニラは、万が一巨大なヴァ―ガーに出くわしたとき、ジェイスの若いドラゴンでは勝てないという。地下には乗り手のいない大きなドラゴンが2頭いるが、適した乗り手を見つけられていなかった。
ドラゴンはドラゴン諸侯しか乗せないというのが通説である。しかし、それは自分たちの血統を賛美させるための話に過ぎないとジェイスは言う。
二人の目が輝いた。我々の血統と、それを外れた者たちのなかから、適したものを探してみよう、と。
登場人物紹介(簡易版)
翠装派
アリセント・ハイタワー
亡くなったヴィセーリス王の後妻。元はレイニラの親友。ヴィセーリス王との間に生まれたエイゴンを王に立てる。
エイゴン王
ヴィセーリス王とアリセントの第一子。妻は実妹のヘレイナ。男女2人の子がいたが世継ぎのジェヘリアーズを殺された。
エドモンド
ヴィセーリス王とアリセントの第三子。レイニラの息子でシーズン1の最後に亡くなったルケリアーズから目を切り付けられ、恨みを抱いていた。
グウェイン・ハイタワー
アリセントの兄
クリストン・コール
アリセントの護衛で総帥。昔、レイニラとも関係があった。アリセントと関係している。
ラリス・ストロング
ヴィセーリス王の王の手だったライオネルの息子で審問長。足が不自由。
黒装派
レイニラ・ターガリエン
ヴィセーリス王の第一子。王の跡を継ぐはずだったが王位を簒奪された王女。
ジャセアリーズ・ヴェラリオン (ジェイス)
レイニラとレーナー・ヴェラリオンの第一子
ルケリアーズ・ヴェラリオン (ルーク)
レイニラとレーナー・ヴェラリオンの第二子
デイモン・ターガリエン
ヴィセーリス王の弟、レイニラの叔父。レイニラの二番目の夫。
レイニス・ターガリエン
ジェヘアリーズ王の孫、ヴィセーリス王の従妹、レイニラの従叔母(父の従妹)。レイニラの最初の夫・レーナー・ヴェラリオンの母、デイモンの二番目の妻・レーナ・ヴェラリオンの母。
コアリーズ・ヴェラリオン
レイニスの夫。レイニラの最初の夫・レーナー・ヴェラリオンの父、デイモンの二番目の妻・レーナ・ヴェラリオンの父。
ベイラ・ターガリエン
デイモンの長女でコアリーズとレイニスの孫。レイニラの長男・ジョセアリーズの婚約者。
感想・解説
エイゴンは死んでいませんでした!前回のラストシーン、おそらくとどめを刺そうとしたエイモンドはクリストンの姿を見て刀をおさめたのでは…と推測しています。「母上」と声を出していたエイゴンが回復してエイモンドのやったことを証言するのか。それともエイモンドに殺されてしまうのか。はたまた、他の展開があるのでしょうか。
今回は「男」の戦い方、「女」の戦い方にスポットが当たっていました。ちょっと極端なぐらいに。こういう展開を見れば見るほど、やっぱりレイニラでしょうと思ってしまいます。女性の登場人物でいえば、ベイラもレイナも毅然として素敵でした。怒りに震えるアリセントをカメラでずっと追うシーンも印象的でした。女性陣、かっこよすぎます(レイニスも大好きでした)。
レイニラがややこしい参議に信頼を寄せるシーンも素敵でしたね。今作では、あのような寛容で相手を信頼する王の姿がどの継承者にも描かれないので、やっぱりレイニラが継承者だなとますます感じてしまいます。
レイニラの良き理解者に見えるミサリアも気になります。デイモンの幻想はどうなるのでしょうか。
今回はエロではなく、グロでした。エイゴンのケガが直視するにはリアルすぎるのでご注意ください。
次の回「第5話 摂政」を読む
前の回「第4話 緋竜と金竜」を読む
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