地球の温暖化が進み、人口を減らさざるを得なくなった人類。彼らの手足となって働くのは、精密に作られたロボットたちだった。ロボット研究において最後のテーマ…それが「愛」という感情だった…。
AI(人工知能)を持ち、母親を一心に愛するロボット“デイビッド”を演じたハーレイ・ジョエル・オスメント…。やはりただの子どもじゃない。
やや子どもらしさを無くしている昨今のハーレイくん。アカデミー賞でプレゼンターとして登場した時の、あのスピーチなんか、ちょっとしたおじさんだった。しかし、その微妙にウソっぽい子どもらしさが、この映画では、時々見え隠れしてロボっぽく見える。
見てて「なんだ…その子どもらしすぎる微笑は…」と正直気持ち悪い時があった。まったくの人間ではないけど、まったくのロボットでもない、そのへんの微妙な感じを演じててうまかった。
この映画は、ハーレイ君に尽きる。物語自体は「メルヘン」。大胆な起承転結はないのだから出ずっぱりのハーレイ君がコケたら、この映画もコケてたと思う。
ストーリーもとても良かったと思う。「愛」をロボットに持たせることへの人間の矛盾が、ちゃんと織り込まれていたから。何も考えさせない、ただの娯楽映画ではない。個人的には号泣するような映画ではないと思うが。
個人的には、ジュード・ロウの底抜けに明るい役柄が浮いていてちょっと…。ロボットのイメージに彼はぴったりなはずのに(これまでも、人間じゃない役はあったし…)見てみるとハマっていなかった気がする。その点がちょっと残念でした。
<2001.7.7>
■データ
出演:ハーレイ・ジョエル・オスメント、ジュード・ロウ、フランシス・オーコナー、サム・ロバーズ
監督:スティーブン・スピルバーグ、制作年:2001、制作国:アメリカ