雍正帝は酒に酔った果親王を詰問する。熹貴妃との仲を疑い、彼女のために3年もの月日を辺境で耐えたのは皇位を狙うためだろうと厳しく問い詰める。「私には何もない」と酔いつぶれる果郡王に、臣下である果郡王が何も持たないのは当然だ、皇帝は自分だと声を荒げる雍正帝。
疑心暗鬼を生ず
翌朝、甄嬛は九州清晏に呼び出される。雍正帝は甄嬛を見るや否や、突然頬をぶち、怒りを顕わにする。雍正帝は果親王と甄嬛との関係を確信しているようだった。「允礼(果親王)が戻って嬉しいか」と聞かれ、甄嬛は「(果親王の妻である)妹を思えば嬉しい」と答える。しかし雍正帝の疑念は晴れない。
「先帝は最も十七弟(果親王)を愛していたし、十七弟は弓も詩も先帝仕込みで自分より優れている。やつが異心を抱く前に排除せねばならない」という雍正帝の言葉を聞き「果郡王に異心はない」と必死にかばう甄嬛。「心が通じているから分かるのだろう」とさらに疑念を深める雍正帝。
雍正帝の中で「果親王と甄嬛が通じているのではないか」「果親王が皇位を狙っているのではないか」という2つの疑心が膨らむ。「臣下の命は君主に委ねられる。皇位を争うと決めた日から兄弟の情はない」という雍正帝の言葉を聞き、甄嬛は雍正帝が果親王を殺そうとしていることに気づく。
残酷な使命
雍正帝は甄嬛の手を取り、「そなたの手で始末をつけろ。奴に心を寄せていないと自らの行動で示せ」と言いながら包みを握らせた。「桐花台に行って酒をくみかわせ。吉報を待つ」それは甄嬛に果親王の暗殺を命じる行動に他ならなかった。雍正帝は、やり遂げれば弘曕の皇太子の座は確実だ、と言い、甄嬛をどこにも立ち寄らせないよう、そのまま桐花台へと送る。
思い出を語り合う果親王と甄嬛
桐花台では果親王が待っていた。甄嬛が着くや否や侍女や侍従は下がり、2人きりになる。甄嬛は果親王の労をねぎらって酒を注いだ。果親王は帰京する前に凌雲峰に行ったと話す。あの日々が最も幸せだったと話す果親王。
「婚姻の書付を覚えているか」と問い「書付だけで酒を酌み交わしていない」と言う果親王。甄嬛は「では酒を酌み交わしましょう」と言い、自分の器にも酒を注いだ。
甄嬛が酒を注いだ器を持ち上げると、果親王は「風が強いからと窓を閉めてほしい」と甄嬛に頼む。彼女が席を外したあと、酒をじっと見つめる果親王。
窓には合歓の花が施されていた。合歓の花は果親王の母が愛した花。赤い色を見て、まるで婚礼の色のようだと言う。「合歓には永遠という意味がある」と言う果親王。「先帝がそうだったように、自分も愛する人とだけ添い遂げるわけではなかった。2人の妻と甄嬛に申し訳なかった」と悔いる。
「皇宮に君を戻したことを一生で一番悔いている」という果親王に、「すべてが運命でも恨まない」という甄嬛。「今しか伝えるときはない。これが最後になる」という果親王に対し、甄嬛は「父親になったのに滅多のことを言わないで」という。
永遠の妻
「終身を誓い、永結、良しとする」
「琴瑟の和を守り、歳月平穏であれ」
互いに誓いの言葉を言い、果親王が酒を飲み干した姿を見て、甄嬛も酒を飲み干した。
「夫婦の交わす盃ね。あなたに伝えたい。私の一生は今の瞬間で何もかも報われた」と甄嬛は言う。
果親王の胸に抱かれ涙を流す甄嬛。凌雲峰に戻りたいと言葉を紡いだとき、急に果親王が口から血を吐いた。果親王は、甄嬛が自身の器に毒の入った酒を注いだことに気づき、窓を閉めている隙に取り換えていたのだった。酒を入れていた器には仕掛けがあり、果親王はそのことにも気づいていた。
「君を苦しめたくない」「君を救いに行った日から陛下からは逃れられないと覚悟していた」と必死に言葉を続ける果親王。形見の品を甄嬛に渡す。
「凌雲法で別れたのが大きな間違いだった。私はあなたの妻だもの。後宮にはいたくない。私を連れて逃げて」必死にすがる甄嬛。
果親王は「その言葉だけで一生に悔いはない。君だけが私が永遠に愛する妻だ」と言い、息を引き取った。
甄嬛は「ずっと言えなかった。弘曕と霊犀はあなたの子なのよ」ともう息をしていない果親王に告げた。
そして副皇后へ
甄嬛が扉を開けて出ていくと、そこには夏刈がいて雍正帝からの聖旨を預かっていると言う。それは甄嬛を副皇后にし後宮を管理させるとの勅命だった。
直後に慌てた様子の玉隠がやってくる。果親王と一刻も早く再会させるために甄嬛が呼び寄せていたのだった。亡骸となった果親王を見て絶叫する玉隠。甄嬛はその声を聞きながら倒れ、階段から落下した。
果親王の死を雍正帝に伝える夏刈。果親王の屋敷で見つけた書状こそが甄嬛に思いを寄せる裏切りの証拠だと言う夏刈。そして、甄嬛が極度の恐怖で落下し重症だと知らせる。雍正帝は「極度の恐怖…」と呟く。
重傷を負った甄嬛。しかし雍正帝は見舞いにも来ない。膝は重傷で今後踊ることはできないと聞き、「舞は愛する人のためのもの。もう必要ない」と言う。果親王の出棺の日にも見送ることはできない。彼を愛し、裏切ったと涙を流す甄嬛。
二重の悲しみ
果親王の葬儀にて。
毅然とした表情で前を見つめる玉隠。葬儀で泣くことは禁じられていると聞き「よほどやましいことがあるのでしょう」と不敬の言葉を口にする。やがて出棺のとき。玉隠は覚悟を決め「私を捨てていかないで」と棺に自ら頭を打ち付け息絶えた。
玉隠が後を追ったことを知らされた甄嬛は動揺する。雍正帝が玉隠を果親王と共に埋葬させるという言葉を暗い表情で聞く。果親王の息子である元てつは、甄嬛の妹の夫である慎親王に養育されることになったという。
甄嬛は以前から気になっていたことを蘇培盛に尋ねた。「陛下はなぜ突然、果親王を殺す気になったのか」と。蘇培盛は手紙だと答え、現物を甄嬛に見せた。その手紙は玉隠に宛てたものだったが、すべてに「熹貴妃にお伝えを」の一言が書いてあった。甄嬛を心配するあまり、果親王が書いたものだった。
しかし、玉隠への書状をなぜ陛下が持っているのか。不思議がる甄嬛に、蘇培盛は見っていた暗殺を行う側近・夏刈のことを教える。
変わる関係性
まだ30歳前なのに白髪が増えたという甄嬛。そこへ雍正帝がやってきて足を気遣う。「悲しんだせいで倒れたのではないのか」と探るように問う雍正帝に「初めて人を傷つけましたから」と答える甄嬛。未だに果親王のことを気にする様子の雍正帝に「長年仕えてきた私をまだ疑っているのですね」と甄嬛は言う。「そなたはどこか変わった」と言われ「陛下の私めの心も以前と同じですか」と問う甄嬛。雍正帝は「お互い同じなら良いが」と言い、退出する。
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とうとう果親王が亡くなってしまいました。最後に思いを伝えあうシーン、上の文章ではだいぶ端折っております。これまで堪えてきた気持ちを一気に吐き出すように伝える甄嬛の姿は涙なしでは見れません。ぜひ映像で見ていただきたいです。
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