ヴィセ―リス王の後継を巡り分裂したターガリエン家。王女レイニラ率いる黒装派と王妃アリセント率いる翠装派の対立が深まり、評議会や兵士たちを巻き込んで激しい戦いが始まる……。「ゲーム・オブ・スローンズ」の200年前を描く話題作のシーズン2開幕。
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第4話「緋竜と金竜」あらすじ
第4話「緋竜と金竜」のあらすじです。ネタバレを含みます。
ハレンの巨城にて、幻影を見るデイモン
デイモンは夢を見ていた。夢の中ではまだ幼いレイニラが鉄の玉座にいて、デイモンに継承の話をする。かっとなった、デイモンは咄嗟に首をはねる。落ちた首は血を流しながら「これが望みだったんでしょ」と喋った。
目覚めたデイモンは河川地帯の最高領主の孫に会う。デイモンは、最高領主自身が老いて動けない状態だと知り、孫では役に立たないと判断して彼を追い払う。そして代わりにブラックウッドを呼ぶように言う。
サー・クリストンが率いるエイゴン王の軍は味方を増やし出発時の3倍に膨らんでいた。
コアリーズ公の落とし子
レイニスは港に来て、夫の命を救ってくれたアリンと会う。そして、慌てた様子でその場に現れたコアリーズ公に「主君の命を救ったものを称えるべき」「彼が誰だか私は知っている」という。アリンはコアリーズ公の落とし子だった。
レイニラが不在で評議会は足並みが揃わない。レイニスは、ベイラから呼ばれたとコアリーズ公に伝える。
アリセントの異変
アリセントはグランドメイスターが煎じたお茶を受け取っていた。グランドメイスターは、夫であるヴィセ―リス王にも仕えた賢者だ。アリセントはグランドメイスターに「夫はエイゴンを世継ぎに望んでいたのか」と問う。彼は「知らない」と答える。グランドメイスターが部屋から出て行ったあと、アリセントは腹部に手を当てお茶を一気に飲み干した。
レイニラの不在、荒れる評議会
評議会は荒れていた。参議たちは、サー・クリストンの軍が森に隠れ夜のみ行動するというベイラの情報を軽視し、レイニラが不在でデイモンからの便りがないことに不満を漏らす。参議たちはハレンの巨城にカラスを送っていたが返事はなかった。そこに現れたコアリーズ公が、いがみあう家臣たちを諫める。
勝利を重ねるサー・クリストンと主導権を握るエドモンド
海辺で多くの兵が倒れていた。ダークリン家の当主はレイニラに忠誠を誓い、サー・クリストンに処刑され、家臣たちはエイゴン王の軍に従うしかなかった。そのとき、サー・クリストンの元に何者からか手紙が届く。
キングズランディングの小評議会では、デイモンがハレンの巨城をとったことを知ったエイゴン王が怒りをあらわにしていた。ラリス公は「あの城は役立たずだ。あの城を使おうとしたら心を病む」と一蹴する。
エドモンドは、「ハレンの巨城は後回しにし、深山烏の城に進軍させる」という。深山烏の城はレイニラの参議の居城でもあり、地理的にも規模的にも楽に我が物にできると踏んだのだ。
自分に相談なく事が運んだことにエイゴン王は怒り、謀略をはかったとエドモンドに詰め寄る。エドモンドは冷静に、お前は忙しいだろう?もっといい戦略はあるのか?と告げる。
ハレンの巨城にデイモンを引き寄せておき、まず深山烏の城を落とす。エイゴン王はエドモンドから、既にサー・クリストンがそのための準備を進めていると聞かされる。
覚悟を決めるアリセント
ラリス公が小評議会を休んだアリセントをたずねてくる。ラリス公は、アリセントの様子が最近おかしいことを指摘する。アリセントはラリス公に「エイゴン王が跡継ぎになったことについて、王の意図を疑っているのか」と聞かれ、「人は好きなように信じる。王の意図など関係ない」と答える。ラリス公はその通りだと言う。
ハレンの巨城の呪い
ハレンの巨城にて。夜になるとデイモンの元にエドモンドの幻影が現れる。幻影を追って部屋をうろつくと、そこには、城主の落とし子であるアリスがいた。アリスは、ハレンの巨城が森に生えていた「心の木」を切って作られたため呪われていることや、人々が馴染めなくて逃げ出したことを教える。
アリスはデイモンに「奥方と口論したのでは?」「世継ぎの座を奪われた相手に忠誠を誓うのは悔しいか」と核心をついた質問をし、デイモンはかっとなる。アリスは、この城を味方にするには眠ることが大事だと言い、飲み物を渡す。
コップの中身を飲み干すと、デイモンはブラックウッドとの会談の席にいた。ブラックウッドはブラッケンをドラゴンで滅ぼしてくれれば、デイモンの望み通り軍を動かすと約束する。そのとき、女性が水を注ぎにきた。デイモンにはその女性の姿がなぜか娘のベイラに見えるのだった。
母からエイゴン王への非情な言葉
ドラゴンの食糧不足、資源不足、職人不足…と、問題山積のなか、サー・クリストンは連勝を続けていた。城に残ったエイゴン王はいら立ちを隠せず、小評議会の席を立つ。そして別室で書物を探している母・アリセントと会う。
エイゴン王はアリセントに、自分がのけ者になっている現状に不満を漏らす。アリセントは、エイゴン王に「冠をかぶれば知識を得られると思ったのか」と冷静に告げ、家臣を含む自分たちのことをもっと聞くように言う。そして「何をすればよいのか」と問うエイゴン王に「あなたは『何もしないで』」と非情に告げた。
サー・クリストンは、昼間に深山烏の城を責めるという。城はドラゴンストーンに近い。命知らずなのかというアリセントの兄に、クリストンは自信たっぷりの様子を見せる。
レイニラの帰還、ドラゴン戦場へ
レイニラが戻る。どこに行っていたのかと聞く息子のジェイスに、レイニラは「キングズランディングに言いアリセントに会った」と伝える。和平の道を探ったが無理だったと話し、「私に残った道は玉座を勝ち取るか、死ぬかの2つに1つだと分かった」と伝える。
深山烏の城が攻められようとしていることを知り、レイニラはドラゴンを送ることを決断する。自分が行くというレイニラをジェイスは強く止め、自分が行くという。レイニラは経験不足から彼が行くことを許さない。そのとき、レイニスが名乗りを上げた。
レイニラからジョイスへと伝わる「氷と炎の歌」
レイニラは、エイゴン征服王の時代から、代々、王が世継ぎに伝えている伝承をジェイスに伝える。それは「氷と炎の歌」と呼ばれるエイゴン征服王の夢だった。
翠装派の不測の事態…エイゴン王の出陣
レイニスはドラゴンに乗り、敵の兵を焼き尽くした。森の中ではサー・クリストンがエドモンドにしきりに合図を送っていたが、エドモンドはヴァ―ガーと共に森に潜み、動かない。そのとき、別のドラゴンが空に姿を現す。乗っていたのはエイゴン王だった。
作戦になかった展開にサー・クリストンは狼狽する。必死に合図を送るが、エドモンドは動かない。サー・クリストンは兵を鼓舞し、突撃を始めた。
エドモンドの策略
空ではレイニスのドラゴンとエイゴン王のドラゴンの一騎打ちとなっていた。絡まり合う2匹。そこにもう一匹のドラゴンが突如姿を現した。エドモンドだ。
エドモンドは2匹に近づき、「ドラカリス」と炎の命令を唱えた。ドラゴンの口の中に炎が見え、エイゴンは「やめろ」と叫ぶ。しかし、ヴァ―ガーはエイゴンの乗るドラゴンに向かって炎を吐き、ドラゴンは地に落ちた。
エドモンドの勝利、レイニスの死
叩きのめされたレイニスだったが、体制を持ち直し、空へと戻っていた。大きく旋回し、覚悟を決めて戦場へと戻る。周囲を見渡しながらエドモンドの姿を探すレイニスがどこにも見当たらない。そして、城を超えたそのとき、急に現れたヴァ―ガーがレイニスの乗るドラゴンの首を深くかんだ。ドラゴンは絶命……レイニスは力を失ったドラゴンと共に地面へと落ちていった。
地面に横たわっていたサー・クリンストンは目を開き、よろよろと立ち上がった。ドラゴンと共に落下したエイゴン王を探すクリストン。エイゴン王のドラゴンを見つけ、近寄ろうとするとそこにはエイモンドがいた。ドラゴンのそばに倒れるエイゴン王を見てクリストンはがっくりと膝をついた、
登場人物紹介(簡易版)
翠装派
アリセント・ハイタワー
亡くなったヴィセーリス王の後妻。元はレイニラの親友。ヴィセーリス王との間に生まれたエイゴンを王に立てる。
エイゴン王
ヴィセーリス王とアリセントの第一子。妻は実妹のヘレイナ。男女2人の子がいたが世継ぎのジェヘリアーズを殺された。
エドモンド
ヴィセーリス王とアリセントの第三子。レイニラの息子でシーズン1の最後に亡くなったルケリアーズから目を切り付けられ、恨みを抱いていた。
グウェイン・ハイタワー
アリセントの兄
クリストン・コール
アリセントの護衛で総帥。昔、レイニラとも関係があった。アリセントと関係している。
ラリス・ストロング
ヴィセーリス王の王の手だったライオネルの息子で審問長。足が不自由。
黒装派
レイニラ・ターガリエン
ヴィセーリス王の第一子。王の跡を継ぐはずだったが王位を簒奪された王女。
ジャセアリーズ・ヴェラリオン (ジェイス)
レイニラとレーナー・ヴェラリオンの第一子
ルケリアーズ・ヴェラリオン (ルーク)
レイニラとレーナー・ヴェラリオンの第二子
デイモン・ターガリエン
ヴィセーリス王の弟、レイニラの叔父。レイニラの二番目の夫。
レイニス・ターガリエン
ジェヘアリーズ王の孫、ヴィセーリス王の従妹、レイニラの従叔母(父の従妹)。レイニラの最初の夫・レーナー・ヴェラリオンの母、デイモンの二番目の妻・レーナ・ヴェラリオンの母。
コアリーズ・ヴェラリオン
レイニスの夫。レイニラの最初の夫・レーナー・ヴェラリオンの父、デイモンの二番目の妻・レーナ・ヴェラリオンの父。
ベイラ・ターガリエン
デイモンの長女でコアリーズとレイニスの孫。レイニラの長男・ジョセアリーズの婚約者。
感想・解説
とうとうエイゴン王が亡き者になってしまったようです。これで共に育った(仲良くはなかったですが)レイニラとアリセントの子どもたち5人の内、2人が死んでしまいました。しかも、2人ともエドモンドによって。
ルークを殺したことを悔やんでいたエドモンド。今回はどうでしょうか。
回を重ねるごとにエドモンドとデイモンがどんどん似てきて、重なって見えます。悲しみ、怒り、寂しさ、そして高い能力と強さは2人に共通していて、狂気的にも見えますが人間味があって魅力的です。
サー・クリストンはエイゴン王を完全に裏切ることはしなかったはず。そんなつもりもなかったはずですが、城を離れていたため事態はエイゴン王にとって悪い方へと転がり始めます。王の手だった父をエイゴン王によって追放され、レイニラの言葉でエイゴン王の継承に疑いを持つようになったアリセントは、彼を突き離します。
とはいっても殺す気なんかなかったと思うんですよね。父・オットーに約束した通り、エイゴン王を宥めて体制を整えるつもりだったのではないかと思いますが、ここでラリス公が吹き込んでいたことがじわじわと効いてきます。エイゴン王の代わりに、エドモンドとアリセントが勢力を拡大するという噂です。
エドモンドは躊躇なく兄を殺そうとします。私にはエイゴンもエドモンドも王位簒奪側の「悪」に見えてしまうのですが、悪が、別の悪を葬ったように見えました。悪い奴が魅力的に見えることってありますが、ここでもエドモンドは完全な悪人には見えません。デイモンも然り…。
黒装派で強い発言力を持ち、レイニラの良き相談相手だったレイニスが亡くなってしまったのは本当に悲しいです。黒装派もレイニラも大ダメージを受けることは必至。
それにしてもヴァ―ガーは規格外の大きさですね。黒装派はレイニスの乗るドラゴンが最も大きなドラゴンだったのですが、その2倍はありそうでした。さて、次回はどうなるのか、全く先が読めません。
前の回「第2話 燃える水車小屋」を読む
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