一人息子を事故で亡くした臓器移植コーディネーターのマヌエラ。息子の存在を知らせないまま別れた元恋人に、息子の死を知らせるために過去が詰まった町へと戻り、そこでの再会、出会い、別れを描く。
過剰な期待をして見たが、それに見合う素晴らしい作品だと感じることができた。アクの強い女性ばかりが出てくるのに、作品自体はしつこくない。むしろ淡々としているし、お涙ちょうだいでもない。人物の思いが上手に描かれている。
スペインの雰囲気が画面からにじみ出るこの作品。まず、部屋のカラフルなこと…。どうしてあんなに派手な色ばかりを上手に組み合わせることができるんでしょう。あんな部屋にしたくなったが、一歩間違うととてつもなく落ち着かない部屋になるだろうな。
とにかくとてもよい作品。アカデミー外国語映画賞を受賞したのも納得。ペネロペ・クルスが素朴さ、純情さを持ちながらも今風の女の子を演じている。
<2000.5.24>
■データ
出演:セシリア・ロス、マリサ・パレデス、ぺネロぺ・クルス
監督:ペドロ・アルモドバル 制作年:1998、制作国:スペイン