ヴィセ―リス王の後継を巡り分裂したターガリエン家。王女レイニラ率いる黒装派と王妃アリセント率いる翠装派の対立が深まり、評議会や兵士たちを巻き込んで激しい戦いが始まる……。「ゲーム・オブ・スローンズ」の200年前を描く話題作のシーズン2開幕。
※記事にはプロモーションを含みます
第7話「血の収穫」あらすじ
シースモークの騎竜者
レイニラは浜辺でシースモークとその騎竜者に相対していた。相手の目的がわからないためレイニラは警戒し、望みは何かと聞く。彼は、「竜に乗る方法を学び女王に仕えることだ」と答え、ヴェラリオンに仕える船大工のアダムと名乗る。
レイニラは驚き、信じられない様子でアダムに質問するも、アダムは父の名を伏せた。2人はドラゴンに乗りドラゴンストーンに飛んだ。
シースモークの噂
民衆から襲撃を受けたアリセントはけがの治療を受けていた。これまで国に一生懸命仕えてきたが、憎まれるか追放されるだけだと失望を口にする。そのショックは大きかった。
アリセントは随員や侍女を伴わず、サー・リカードだけを連れて王の森に向かう。
エイモンドは暴動のきっかけとなった市民を壁送りにしていた。その様子を眺めるラリス公にジャスパー公が「シースモークが乗り手と共に目撃された」という噂を伝える。
その噂は、ジャスパー公から遠い人物の目撃談に過ぎず、エイモンドに伝えるべきか迷うジャスパー公。乗り手の候補も思い当たらず、信用度が低いものだった。ラリス公は風に任せるのがよいだろうと助言する。
落とし子の軍
ドラゴンストーンではシースモークと騎竜者を伴ってレイニラが帰還し、参議たちの間で騒ぎになっていた。騎竜者が庶民であったことから、参議たちは捕らえるように言うが、レイニラは貴賓として待遇するように言う。王の手としてその場にいたコアリーズ公は、その騎竜者がヴェラリオンに仕えるものだと聞かされる。
レイニラは会議に出ずミサリアと共にいた。直系の子孫を探そうと必死になるレイニラに、ミサリアはもっと身近を見るように言う。ターガリエンの落とし子は数多くいるではないかと。
ターガリエンの落とし子はすなわち、庶民を意味する。貴族でないことに難色を示すレイニラに、ミサリアは義理の弟であるエイゴンとエイモンドを引き合いに出し、そこに名誉はあるのかと問う。
船大工のアダムは忠誠を誓い、義理の弟たちは命を狙っている。その言葉を聞いたレイニラは、落とし子たちの軍を作ることを決意する。
コアリーズ公は貴賓としてもてなされているアダムの元にいた。船大工の役目を解き、「よくやった」と声をかけて去る。
河川地帯の忠誠
デイモンの元に河川地帯の最高領主である若きオスカー公が訪れる。デイモンは自分に属することを命じるが、オスカーはデイモンが混乱を招き、女王の名の元蛮行をおこなったとして批判する。
河川地帯はヴィセ―リス王に忠誠を誓った。レイニラ女王に忠誠を誓うし、デイモンのことは女王の王配として忠誠を誓うとオスカーははっきりと言う。
オスカーは祖父の跡を継いで最高領主となったものの、まだ若く、諸侯たちが従うかはわからない。しかも諸侯たちは、河川地帯を混乱させたデイモンを嫌っている。戦に出るように告げるデイモンに、オスカーははっきりとそう告げた。
時間が来て、オスカーとデイモンは外で待つ河川地帯の諸侯たちのもとに現れる。オスカー公は最高領主として諸侯に語り掛けるが、予想通り、デイモンへの嫌悪感は強く、オスカーへの信頼や忠誠も篤いものではなかった。
オスカーは、自分もデイモンを慕っていないが、ヴィセ―リス王とその後継者に指名されたレイニラ女王への祖父の誓いを破るわけにはいかない。たとえ王配が不快でも忠誠心を捨てる理由にはならない、という。
不遜な物言いにデイモンはムッとするが、オスカーはデイモンに近づき「軍が必要なのだろう?」とささやく。
ブラックウッドがいち早くオスカーに膝まづき、臣下になると告げる。オスカーはその姿を見て、ブラックウッドの蛮行を口にし、彼を捕えさせる。
ブラックウッドの蛮行は、すべてデイモンの示唆によるものだった。しかし、オスカー公に正義の裁きを下すように言われたデイモンは、その言葉に従ってブラックウッドを切る。
…………
デイモンは夢現の中にいた。そこには死ぬ直前の姿でヴィセ―リス王が座っており、手に王冠を持っていた。ヴィセ―リス王は、王冠など欲しくなかったという。これはあらゆる苦しみの元凶だ、と。
被るものを押しつぶす王冠を、今もお前は欲しいのか?とデイモンに語り掛けた。
エイゴン王とラリス公
グランドメイスターの元、エイゴンは歩く訓練をしていた。痛みに堪えながら歩くエイゴン。ラリス公がやってきて、肩を貸す。
ベッドに横たえられたエイゴンは苦しみに耐えられず声を発する。ラリス公は目覚ましい進歩だと褒め、歩き方を工夫して慣れるようにと言う。
グランドメイスターはもっと休ませた方が良いと言うが、ラリス公はもっと慎重に、もっと歩かせるように言う。休ませている暇はない、と。
港、ヴェイル、そして王の森で
港にて、アリンの元にコアリーズ公が訪れ、新しいドラゴンの乗り手はお前の弟だ、と告げる。自分は古代ヴァリリアの血筋だが、ドラゴン諸侯ではない。となると、アリンとアダムの母親がドラゴンの血筋なのかもしれないが、コアリーズ公は二人の母親の血統をよく知らなかった。
弟が乗れたことが血縁に由来するなら…と言いよどむコアリーズ公に、アリンは、弟は自分の価値を証明したがっていた。私は何も望まないと言う。
レイナはヴェイルを出ていく。追い払われた格好だ。扉が閉まった瞬間、レイナは道を外れて走り出し、野生のドラゴンの痕跡を見つけた場所に立った。
アリセントはサー・リカードと王の森にいた。二人はテントを張っており、サー・リカードは獣を調理している。サー・リカードにいつ王都に戻るのか聞かれたアリセントは、戻るか分からないと答えた。
真実を語るジェイス…母と息子の対話
ジェイスはレイニラに対し庶民をドラゴンに載せたことを批判した。そして落とし子を集めることに反対する。
レイニラは今の状況を考えるように言う。ジェイスはターガリエンはドラゴンの血であり、庶民が騎竜者になることはそれを脅かすと言う。
レイニラは冷静に、負け戦をするのか?ヴァ―ガーと戦うのか?と問う。ドラゴンの乗り手が見つかり、ドラゴンが戦力になれば、不要な戦争を終わらせることができ、玉座を取り戻せるかもしれないというレイニラ。
ジェイスは、自分が後継者であるよりどころはドラゴンだと言う。自分の髪の色について話し、ストロングと寝たときに子どもが彼に似ると思わなかったのかと問い詰める。
ジェイスは自分の父親が誰かを知っていた。そして、ドラゴンの騎竜者の条件を広げることは自分の世継ぎとしての立場を危うくするものだと強く感じていた。
レイニラは、自分もこんなことはしたくないが、神々が示した印を否定できないと言う。
レッドキープにて、落とし子を乗せた船が出る
ミサリアは「何としても彼女に届くように」と女王からの手紙を言づける。王都にいる配下に手紙が届き、彼女は街を走って噂を広めた。
酒場ではアルフが飲んでいた。レイニラがターガリエンの落とし子を集めていると聞き、アルフが落とし子だと信じる仲間たちは沸き立つ。船は今夜出ると言う。
アルフは自宅に帰り、ドラゴンストーンに行くことを妻に伝え、自分の母親について話す。彼の母親は娼婦で、常々、アルフは兄弟であるヴィセ―リスやデイモンと変わらないと言っていた、と。
止める妻を振り切り、アルフは旅立った。
ヴァ―ミサ―の乗り手
アリセントは王の森にいた。湖に一歩一歩足を踏み入れ、浮かんで空を見上げる。
ドラゴンストーンではドラゴン使いたちが、落とし子たちの前で怒りを顕わにしていた。ドラゴンは神聖で人間の戯れに使うコマではない、と。ドラゴンの血統でないものを騎竜者として試すことに怒り、この件にはかかわらないと伝えて去っていく。
レイニラは、招集に応じた落とし子たちに語り掛ける。ドラゴンに乗れるのはその人の血なのか別の理由かはわからないが、生き残ればあなたたちは変わる、と。
そして、2頭のドラゴンがいれば平和を取り戻せ、苦しみは終わると、その価値を説いた。血を流すことなく神々の意思で戦争を終わらせられると。
最初に試すのはヴァ―ミサ―だった。ヴァ―ガーに次ぐ巨体で獰猛。またの名は「黄褐色の憤怒」という。
レイニラはヴァ―ミサ―を呼び出したあと、「あとはドラゴンが語る」と言い、退出する。そして、全てを見渡せる階上の席から様子を眺めていた。
ヴァ―ミサ―は突如として火を噴き、人々を食らった。凄まじい暴れ様に多くの人が死に、なぎ倒され突き飛ばされて地面へと落ちた。
突き飛ばされて地面に落ちていたアダムは目を覚まし、松明を手に地面を走った。
人々は混乱して逃げ惑う。
襲われようとした女性をある男が救った。ドラゴンの間の前に立ち、大きな声を出し、覚悟はできたと告げる。ヴァ―ミサ―は落ち着き、おとなしく頭を垂れて顔を差し出した。
アダムの運命
アダムは地下を逃げていた。外に出られると思ったその瞬間、迷い込んだ先には巨大なドラゴンがいた。アダムが何かを踏み抜いた大きな音で、ドラゴンに存在を気づかれてしまう。
万事休す、アダムは観念した。だがドラゴンはアダムを鼻でつつき、興味を抱いているようだ。やがて、ドラゴンはおとなしくなり、体を伏せ、服従の姿勢をとった。
3頭のドラゴン
レッドキープの小評議会にて。オーマンド公の進軍やデイロン王子、ハイタワー軍の話題が議題に上がっていた。
そのとき、外からドラゴンの襲撃を告げる声がして騒がしくなる。迎え撃つために蠍を急いで用意しようとする兵たち。
エイモンドは馬を駆り、急いでヴァ―ガーの元へ走った。
空を飛んでいたのはアルフだった。ドラゴンの操縦もおぼつかない様子だったが、追いかけてきたヴァ―ガーに追いつかれることなく、無事ドラゴンストーンへと戻る。
そこには、3頭のドラゴンを背にしたレイニラがいた。
登場人物紹介(簡易版)
翠装派
アリセント・ハイタワー
亡くなったヴィセーリス王の後妻。元はレイニラの親友。ヴィセーリス王との間に生まれたエイゴンを王に立てる。
エイゴン王
ヴィセーリス王とアリセントの第一子。妻は実妹のヘレイナ。男女2人の子がいたが世継ぎのジェヘリアーズを殺された。
エドモンド摂政王子
ヴィセーリス王とアリセントの第二子。レイニラの息子でシーズン1の最後に亡くなったルケリアーズから目を切り付けられ、恨みを抱いていた。
ヘレイナ
エイゴンの妹で妻。
グウェイン・ハイタワー
アリセントの兄
クリストン・コール
アリセントの護衛で総帥。昔、レイニラとも関係があった。アリセントと関係している。
ラリス・ストロング
ヴィセーリス王の王の手だったライオネルの息子で審問長。足が不自由。
黒装派
レイニラ・ターガリエン
ヴィセーリス王の第一子。王の跡を継ぐはずだったが王位を簒奪された王女。
ジャセアリーズ・ヴェラリオン (ジェイス)
レイニラとレーナー・ヴェラリオンの第一子
デイモン・ターガリエン
ヴィセーリス王の弟、レイニラの叔父。レイニラの二番目の夫。
レイニス・ターガリエン
ジェヘアリーズ王の孫、ヴィセーリス王の従妹、レイニラの従叔母(父の従妹)。レイニラの最初の夫・レーナー・ヴェラリオンの母、デイモンの二番目の妻・レーナ・ヴェラリオンの母。
コアリーズ・ヴェラリオン
レイニスの夫。レイニラの最初の夫・レーナー・ヴェラリオンの父、デイモンの二番目の妻・レーナ・ヴェラリオンの父。
ベイラ・ターガリエン
デイモンの長女でコアリーズとレイニスの孫。レイニラの長男・ジョセアリーズの婚約者。
感想・解説
ドラゴンの騎竜者が増え、一気に優勢になった黒装派。アダムと言いアルフと言い、これまでチラチラとしか出ていなかった登場人物たちが騎竜者となりましたね。
気になるのはラリス公がついたエイゴン。こんな状況になっても平穏が訪れない(エイゴンが生き残るためかもしれませんが)彼が哀れになってきました。王冠を求めても求めなくても結局苦しまなくてはならない。
一方でエイモンドはアリンが乗ったドラゴンの目撃談を知ることもなかったし、落とし子たちが集められたことも知らなかった。アルフがレッドキープを飛んだときに初めて、何かが起きていることに気づいたという感じで、こちらも危うすぎますね。自信満々で兄を追いやったつもりかもしれませんが、その実はどうなのでしょう、
エイゴンもエイモンドも王の器ではないのか…それでも平和であればおさめられたのかもしれませんが、アリセントが出奔してしまったいま、忠告してくれる人もいません。そういえば、オットーからの返事はあったのでしょうか。デイロン王子について言及があったので、今後の後継者争いには絡んできそうな気がします。デイロン王子、賢そうだしな…。
今回印象的だったのは、王冠を求めるものと、王冠を求めないもの。ヴィセ―リス王のシーンです。
レイニラは一貫して戦争をせず血を流さず平和だけを求めている。他の登場人物との大きな違いですよね。そんなところを見ると彼女は王の器だなと思うし、ヴィセ―リス王もそれを見抜いていたのだろうと思います。
ジェイスの葛藤の理由も明らかになりました。ジェイス…知っていたのか…。このあたり、少し記憶があいまいなのであとでU-NEXTで「ハウスオブザドラゴン シーズン1」を見てこようと思います。
そして、オスカー公が賢明でした。子どもみたいなかわいらしさなのに、さすが最高領主といった佇まい。デイモンとの格の差みたいなものを感じたのは私だけでしょうか。デイモンはオスカー公や河川の諸侯を使おうとしているのかもしれませんが、そううまくいくのだろうか……。
ハウスオブザドラゴンを見ていると、ゲームオブスローンズでなぜあんなにターガリエン家やドラゴンについて誇りを持っていたのかがよくわかります。ヴェイルやハイタワーなど、ハウスオブザドラゴンに出ていた諸侯たちのキャラや雰囲気がそのままで、めちゃくちゃ納得できるのも楽しい。
物語も随分進んできましたが、シーズン2がどこまで進み、どんな結末になるのかも気になるところです。
前の回「第6話 市井の人々」を読む
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