ハウス・オブ・ザ・ドラゴンシーズン2

『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』シーズン2第3話「燃える水車小屋」あらすじ解説【ネタバレあり】

ヴィセ―リス王の後継を巡り分裂したターガリエン家。王女レイニラ率いる黒装派と王妃アリセント率いる翠装派の対立が深まり、評議会や兵士たちを巻き込んで激しい戦いが始まる……。「ゲーム・オブ・スローンズ」の200年前を描く話題作のシーズン2開幕。

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第3話「燃える水車小屋」あらすじ

第3話「燃える水車小屋」のあらすじです。ネタバレを含みます。

ブラッケン家とブラックウッド家の衝突

土地の境界を巡って若者が争っていた。彼らの家・ブラッケン家とブラックウッド家はそれぞれレイニラ側とエイゴン側についていた。以前から仲の悪かった両家だが、この諍いをきっかけに戦が勃発し、多くの人が無残に殺される。

レイニラの元、エリックとアリックの2人が埋葬されていた。2人は誓いを守ったに過ぎないとレイニラは言う。レイニスは、オットーなら無謀な作戦を止めたはずだと言う。

レイニスは、開戦を避けるためアリセントに会うようにレイニラに言う。実はアリセントは、レイニラの父・ヴィセ―リス王の死後、最悪の事態を考えてレイニスに相談していた。戦いを望むのは男たちだと言うレイニス。レイニラは「アリセントは息子を玉座に座らせている。それがすべてだ」と答える。

サー・クリストンの出兵

レッド・キープにて。小評議会が開かれ、ブラッケン家とブラックウッド家の争いが話題に上る。アリセントは、ブラッケンとブラックウッドの衝突は戦ではないと言うが、エイゴンは、この衝突を戦だと言いきり、全面的な開戦に前向きな姿勢を見せる。

今後を話し合う中で、サー・クリストンがハレンの巨城に進軍することが決まる。エイゴン王はドラゴンと同行すると言うが、ドラゴンと一緒では目立つ。また、王は危険にさらされるべきではないと、弟のエイモンドに止められる。

ミサリアの協力

レイニラは、アリックの侵入を警告し、結果的に命を救ってくれたミサリアに感謝する。ミサリアは、褒賞として王宮での地位を望む。自分はレッドキープと使用人の動きに詳しいと言い、自分を解放してくれたレイニラなら、願いをかなえてくれるだろうと期待する。

ミサリアの願いは、ハイタワーへの復讐だった。エイゴンかレイニラのいずれかが王位を取るなら、レイニラの側につくと言う。

レイニラはレイナを呼んだ。そして幼い息子のエイゴンとヴィセ―リスを連れて避難してくれと頼む。姉のベイラは残ると聞き、レイナは不服を隠さない。

ハレンの巨城に足を踏み入れたデイモン

雨が打ち付けるなか、デイモンはドラゴンと共にハレンの巨城にいた。食事中だった巨城の主、サイモン・ストロングはデイモンの姿を認めるとひざまづき、レイニラに忠誠を誓う。

デイモンはその忠誠を疑う。サイモン・ストロングの甥の子・ラリス公はエイゴンに仕えている。それなのに、なぜエイゴンを裏切るような真似をするのか、と。

サイモンはラリス公の父と兄が火事で死んだ事故に不自然さを抱き、ラリス公が関与しているのではないかと疑い、レイニラ側につこうと考えていた。

サイモンがデイモンを「(王配)殿下」と呼ぶと、デイモンは「殿下ではなく陛下だ」と訂正する。デイモンは、どこにも与せぬ兵をハレンの巨城に収容し、計画が成功した暁には自分が玉座を取るとサイモンに告げた。

アリセントの兄・グウェインの登場、翠装派の進軍

アリセントの兄・グウェイン・オットーが王都へやってくる。アリセントは戦に向かうサー・クリストンにグウェインが同行する旨を伝える。グウェインは父であるオットーが追放され、代わりに平民出身のクリストンが"王の手"となったことに不満の様子を見せる。

サー・クリストンはアリセントに祝福の品を賜りたいと言う。アリセントはハンカチを渡す。そして進軍が始まった。

コアリーズとレイニス…避難するレイナと子どもたち

黒装派の評議会にて。ドラゴンを放ち開戦するよう、レイニラに参議たちが迫っていた。デイモンからの頼りはなく、レイニラは幼子を殺したと批判されている。

開戦に消極的なレイニラは参議たちに臆病だと思われていた。参議たちはレイニラに「あなたは隠れておけばよい、自分たちが指揮を執る」と言う。

レイニラは会議を打ち切って立ち去る。レイニスは、参議たちに対し「女王の冠は、良識があり聡明で誰より長い治世を誇ったジェヘアリーズ調停王のものだ」と釘を刺す。

レイニスは港にいるコアリーズと会い、参議が強情で女王が手を焼いている、女王のそばにあなたが必要だと伝える。

レイニスは孫娘のレイナに別れを告げてきたと言う。コアリーズの後を継ぐであろうジョフリーの話題になり、レイニスはレイナを潮の主にしてはどうかと提案する。

コアリーズは「自分は最高の船乗りだ」と言い、後継についてまだ心配しないようにレイニスに言う。ジョフリーズもレイナも海のことを知らないと言い、跡継ぎを決めようとはしなかった。

レイナはペントスへ向かおうとしていた。「戦えるドラゴン以外、ドラゴンと卵はすべて預ける。レディ・ジェインに誓いを思い出させ、援軍を送らせてくれ」と言うレイニラ。

戦から離れて子守りをするだけだと浮かない顔のレイナに、姉のベイラは大事な役割だと言う。

王妃ヘレイナと太后アリセント

レッド・キープで。愛する息子を惨殺された王妃ヘレイナをアリセントは心配していた。ヘレイナは「我が子のことは悲しいが悲しまないようにしている」とアリセントに言った。

アリセントは娘を慰めようとするが、ヘレイナは悲しんでも意味がないと言う。平民の方が失う子どもは多い。私には悲しむ権利がない、と。

悲しむ権利はある、というアリセントに、ヘレイナは「母上にも?」と問う。驚いて聞き返すアリセントにヘレイナは「許してあげる」と言う。

ラリス公の言葉に耳を傾けるエイゴン王

エイゴン王は自ら戦に出ようとしていた。サー・クリストンと合流する、と息巻くエイゴン王に、ラリス公は2人だけで話したいと言い、周囲に席を外させる。

城内にはさまざまな噂が流れている。例えば、エイゴン王が出兵すれば、アリセント太后とエイモンドがエイゴン王に代わりに統治するというものなど……。

エイゴン王はラリス公に不穏な噂を刈り取るよう命じ、密告者の長として才能を生かせと言う。

エイゴン王は出陣を取りやめる。「若い従士に女を教えるから一緒に行かないか」と誘う従士たちに「禁欲の誓いはどうしたのか」と厳しい顔で問うエイゴン王だったが、すぐに笑顔を見せた。

エイモンドに絡むエイゴン王

盛り上がる飲み屋にやってきた男はアルフと名乗り、自分はレイニラのおじだともったいぶった様子で言う。アルフの髪の色が王族の銀髪ではないことから、周囲は半信半疑だ。そこに偶然エイゴン王が現れ、アルフは慌てたそぶりを見せる。

酔ったエイゴン王は新入りの従士を連れ娼館にやってくる。次々とカーテンを開け、目当ての娼婦を探すエイゴン王。いくつめかのカーテンを開けたとき、中にいたのは全裸のエイモンドと、馴染みの娼婦だった。

エイゴン王は、エイモンドが初めての女に執着しているとしつこく絡む。エイモンドは「好きにしろ、どの娼婦も同じだ」と言って去る。

進軍を知られるサー・クリストン

進軍中の翠装派。夜が近くなり野営をしようとするが、サー・グウェインは別行動をし、勝手にふるまう。サー・クリストンはその姿を咎め、平原の真ん中で言い争いになる。

周りは遮るものがなく、空からは丸見えだった。気配を感じてサー・クリストンが視界を空に向けると、そこには一匹のドラゴンが飛んでいた。視察をしていたベイラだ。

慌てて森に逃げ込むグウェインとクリストンたち。間一髪でドラゴンから逃げ切るが、ベイラはクリストンの顔をしっかりと認識していた。クリンストンたちは進軍を知られてしまったのだ。

黒装派の評議会で、ベイラはサー・クリストンに遭遇したことを報告していた。参議たちは今こそドラゴンを放ち、開戦するように言う。レイニラは「皆の意見は聞いた。検討する」と言い、席を外す。

死の予言

その頃、デイモンは雨漏りのするハレンの巨城にいた。デイモンの滞在する部屋の扉を乱暴に開けようとする音がし、デイモンは様子を見に室外に出る。

ある部屋の扉が開いており、デイモンが中に入ると暖炉の前に女性の姿があった。それは、亡くなったエイゴン王の子・ヴィセ―リスの首を縫い付けながら「尻ぬぐいはいつも私」と呟く、少女時代のレイニラだった。

次の瞬間、デイモンは降りしきる雨の中にいた。黒服の女が現れ「あなたはここで死ぬ」と予言めいた言葉を口にする。

レイニラとアリセントの対面

レイニラはミサリアに、レッド・キープでのアリセントの行動を尋ねていた。可能な限り戦を避けるため、アリセントと対面で話す方法を探っていたのだ。

以前、アリセントから送られた手紙には後悔の念がつづられており、直接話すことで思いを伝えたいと考えるレイニラ。

ミサリアは、アリセントが1人になる場所が城外に1つだけあると言い、その場所を教えた。

レイニラとアリセントの対面

レイニラは漁船で上陸し、修道女のふりをして教会に潜入した。アリセントはいつものように蠟燭に火をともし、祈りをささげる。レイニラはそっと隣に近づく。

アリセントはレイニラの顔を見て驚き、刀を手に声を上げようとする。レイニラは慌ててそれを抑え、「あなたは最悪の事態を避けたがっているとレイニスに言われた。和解の道を探りたい」と声をかける。

アリセントは「和解なんてしない」と言う。レイニラは、父・ヴィセ―リス王が亡くなる直前まで一貫して「レイニラを世継ぎにする」と言っていたことを口にし、アリセントの主張を信じない。

しかし、アリセントは、ヴィセ―リス王は確かにエイゴン王を世継ぎにするように言ったと主張する。「死んだ母に誓って本当だ、いじわるはしても嘘はつかない」と言う様子は、噓をついているようには見えなかった。

大いなる誤解"約束された王子"

長い沈黙のあと、レイニラは「父は最後に何と?私の名を言った?」と尋ねた。

アリセントは「彼は弱っていて、途切れ途切れだったけど、エイゴンの名を言った。"約束された王子"だと」と口にした。

その途端、レイニラの目の色が変わる。「氷と炎の歌の言葉を言ったの?」と。そして「"約束の王子"とは『氷と炎の歌』に歌われたエイゴン征服王のことだ」と告げる。

誤解があると言うレイニラに、誤解なんてないと頑なに言うアリセント。レイニラはあなたなら戦争を止められると言い募るが、アリセントは父・オットーが追放され、クリストンも進軍しており、もう手遅れだと言って去る。

登場人物紹介(簡易版)

翠装派

アリセント・ハイタワー

亡くなったヴィセーリス王の後妻。元はレイニラの親友。ヴィセーリス王との間に生まれたエイゴンを王に立てる。

エイゴン王

ヴィセーリス王とアリセントの第一子。妻は実妹のヘレイナ。男女2人の子がいたが世継ぎのジェヘリアーズを殺された。

エドモンド

ヴィセーリス王とアリセントの第三子。レイニラの息子でシーズン1の最後に亡くなったルケリアーズから目を切り付けられ、恨みを抱いていた。

オットー・ハイタワー

アリセントの父。ヴィセーリス王の元・王の手。エイゴン王の王の手。

グウェイン・ハイタワー

アリセントの兄

クリストン・コール

アリセントの護衛で総帥。昔、レイニラとも関係があった。アリセントと関係している。

ラリス・ストロング

ヴィセーリス王の王の手だったライオネルの息子で審問長。足が不自由。

黒装派

レイニラ・ターガリエン

ヴィセーリス王の第一子。王の跡を継ぐはずだったが王位を簒奪された王女。

ジャセアリーズ・ヴェラリオン (ジェイス)

レイニラとレーナー・ヴェラリオンの第一子

ルケリアーズ・ヴェラリオン (ルーク)

レイニラとレーナー・ヴェラリオンの第二子

デイモン・ターガリエン

ヴィセーリス王の弟、レイニラの叔父。レイニラの二番目の夫。

レイニス・ターガリエン

ジェヘアリーズ王の孫、ヴィセーリス王の従妹、レイニラの従叔母(父の従妹)。レイニラの最初の夫・レーナー・ヴェラリオンの母、デイモンの二番目の妻・レーナ・ヴェラリオンの母。

コアリーズ・ヴェラリオン

レイニスの夫。レイニラの最初の夫・レーナー・ヴェラリオンの父、デイモンの二番目の妻・レーナ・ヴェラリオンの父。

ベイラ・ターガリエン

デイモンの長女でコアリーズとレイニスの孫。レイニラの長男・ジョセアリーズの婚約者。

レイナ・ターガリエン

デイモンの次女でコアリーズとレイニスの孫。レイニラの次男で亡くなったルケアアリーズの婚約者だった。

感想・解説

戦を望まない女たちと戦にはやる男たちが対照的に描かれていましたが、なんといっても最後が衝撃的でした。アリセントは嘘はついていませんでしたが、エイゴン征服王を自分の息子のことだと勘違いし、その信念に従って息子を王位につけていたという……この話し合いがもう少し前におこなわれていたらと思わずにいられません。

デイモンが王位を狙うと明言したものの、怪しげな予言を聞き、幻覚を見ていることから、彼の心が揺れ動いているのは必須。このまま第三の勢力として王位継承争いに加わるのでしょうか。個人的には、デイモン個人は強いけれど、支持されるのは別の問題な気がして、そうはならない気がするのですが、かといって誰かの傘下に入るとも思えません。

デイモン同様に気になるのがエイモンドの動向。エイゴン王が浅はかなのはわかりきったことなのですが、エイモンドはそうではない気がします。一方でとても幼い面も見え隠れします。ヘレイナの「あなた(アリセント)を許す」という言葉にもドキッとしました。

今回は裸のシーンもグロいシーンもあり。…にしても、モザイクがかかっておらず、びっくりしました。「ゲーム・オブ・スローンズ」はモザイクかかりまくってたと思うのですが…。アメリカと同時配信で見たのでモザイクがかかっていなかったようです。2度目に見たときはモザイクがかかっていました^^;

次の回「第4話 緋竜と金竜」を読む

前の回「第2話 レイニラ残酷王」を読む

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